近年、女性の施工管理担当が増えているそうですね。私の現場の職人さんからも「最近どの現場にも一人は女性の監督さんがいるね」と言われることがあります。仲間が増えていることは、本当に嬉しいです。

とはいえ、男女比率を見てみるとまだまだ男性の方が多いですし、これから施工管理を志す女性の中には、いろいろと不安を感じている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、私が入社前に感じていた不安と、実際どうだったかをご紹介してみます。

① 体力(筋力)がないけど、現場での仕事はやっていける?

私は学生時代ずっと文化部で、運動とはあまり縁のない人生を送っていました。体力に全く自信がなく、男性ばかりの環境で同じようにやっていけるのか、入社前はとても不安でした。「力仕事もあるんじゃないか」「体力がなければついていけないのでは」と心配していたのです。

実際に働いてみて感じたのは、施工管理の仕事は「自分の筋力」よりも「一日動き続けられる体力」の方が大切だということです。基本的には、工程を計画したり、職人さんに指示を出したりすることが主な仕事なので、重いものを自力で運ぶような場面は多くありません。

ただ、事務職の方と比べると、現場を歩き回ったり確認作業をしたりする時間が多いので、始業から終業まで動き続けられる体力は必要です。最初は慣れないうちはきつく感じることもありましたが、だんだんと体が慣れてきました。体力は働きながらついてくるものだと感じています。

② 職人さんと上手く関係を築いていける?

「職人気質」という言葉のイメージから、「とても厳格で話しかけづらい人が多いのでは」と勝手に思い込んでいました。職人さんは男性が多く、女性の自分が上手く関係を築いていけるのかとても不安でした。

実際は、性格による部分はもちろんあるのですが、基本的にみなさんフレンドリーですし、仕事に真剣に向き合ってくださいます。入社前に勝手に抱いていたイメージとは全く異なっていて、最初に現場に出たときに「あ、思ってたより全然大丈夫だ」と感じたことを覚えています。

積極的に挨拶をしたり、打ち合わせをしっかり重ねたりと、社会人としてやるべきことをきちんとやっていれば、上手く関係は築いていけると思います。慣れてくると、いつの間にか気さくに話しかけてもらえるようになっていました。

③ 異性ばかりの環境。相談しづらかったりしない?

男性には相談しづらい女性特有の悩みもありますし、周りに同性がいない環境では孤独を感じてしまうのではないか、と不安に思っていました。何か困ったときに話を聞いてもらえる人がいないと、精神的につらくなるのでは、とも思っていました。

実際は、直属の上司には相談しづらいな…と感じる場面が、やはりありました。上司はいろいろと気にかけてくれていますが、込み入った話をするとなると少し躊躇してしまいます。そんな私が実際に頼りにしているのは、女性の施工管理の先輩や同期です。

私の会社では定期的に「女子会」と呼ばれる集まりを開いているので、困ったことがあったらそこでたくさん相談しています。近年は女性の入社数が増えていることもあり、女性が働きやすくなるための工夫をしている会社も増えている印象です。もし入社前に社内の人と話す機会があれば、「何か困ったときに相談できる窓口はありますか?」と尋ねてみるのもよいと思います。

④ 施工管理の知識がなくて、ついていけるか不安だった

施工管理という仕事について、入社前はほとんど知識がありませんでした。専門用語も分からないし、図面も読めない状態でスタートして、現場で役に立てるのかという不安がありました。「周りの人は最初から何でも知っているんじゃないか」とも思っていました。

でも実際は、入社したばかりの頃は誰もが知識ゼロに近い状態から始まるものでした。先輩たちも同じ道を通ってきていますし、現場で見て覚えることがほとんどです。むしろ「知らないから素直に聞ける」という強みもあると後から感じました。

現場で実際に動きながら、少しずつ覚えていけば大丈夫です。最初から完璧に分かっている必要はありませんし、疑問に思ったことをその場で確認していく姿勢が、一番の近道だと実感しています。

まとめ|入社前の不安は、やってみれば乗り越えられる

以上、私が入社前に感じていた不安と、実際どうだったかをまとめてみました。体力、職人さんとの関係、職場環境、知識面——どれも「やってみて初めて分かること」ばかりでした。

新しいことを始める前は、誰もが不安を感じます。でも、実際に女性で施工管理として働いている人がいるということは、働き続けられる環境を作ることができるということです。あまりネガティブに考えすぎず、一歩踏み出してみてください。応援しています。

施工管理の仕事は、女性にとってもやりがいを感じられる仕事だと、私は実感しています。不安を感じながらも一歩踏み出した経験が、今の自分の土台になっています。