施工管理の仕事を始めたばかりの頃、分からないことだらけで、「自分だけできていないんじゃないか」と不安になることがよくありました。

施工管理という仕事は、覚えることが多く、現場では一つひとつの行動に責任が伴います。そんな中で「できない自分」を実感する場面は、日常的にありました。

周りの先輩たちはてきぱきと動いているのに、自分は一つの確認をするだけで時間がかかって、質問するのも気が引けて。毎日が緊張と不安の連続でした。「私にはこの仕事は向いていないのかもしれない」とふと思う夜もありました。

でも今は、最初はできなくて当たり前だと心から思えるようになりました。今日は、そう考えられるようになった理由を書いてみます。

最初からできる人はいなかった

現場で働くようになって少し経った頃、今すごく頼りになる先輩たちも、最初は自分と同じように悩んでいたという話を聞く機会がありました。

ある先輩は「私もね、最初は工程表の読み方さえ分からなかったよ。書類の書き方も、どこに何を確認しに行けばいいかも、全部教わりながら覚えたんだよ」と笑って話してくれました。今では現場全体をテキパキと回しているその先輩の言葉は、とても大きな安心感になりました。

誰もが、分からないことだらけの時期を通って、少しずつできることを増やしてきた。今できないことは、まだその段階にいるだけ。そう思えるようになってから、自分を必要以上に責めることが減りました。

分からないことは、成長の途中

できないことがあると、「向いていないのかも」と考えてしまっていた時期がありました。特に、周りが当たり前にやっていることを自分だけうまくできないとき、そういう気持ちが強くなりました。

でも今は、分からないことがあるのは、まだ成長の途中にいるからだと思えます。施工管理の仕事は、覚えることがとても多い仕事です。現場のルール、書類の書き方、工程の確認、職人さんとのやり取り。これを全部最初からできる人はいません。一つずつ覚えていけばいい、そう考えられるようになりました。

「できない」という状態は、「まだ経験していない」ということであって、能力の限界ではありません。この考え方に気づいてから、仕事に対する気持ちがずいぶん軽くなりました。今では、分からないことが出てきても「また一つ覚えるチャンスだ」と思えるようになっています。

できるようになったことに目を向ける

前は、できなかったことばかりを数えてしまっていました。「今日もこれができなかった」「あれも間違えた」と、マイナスの出来事ばかりが頭に残る毎日でした。

今は、昨日より少しスムーズにできたこと、前より早く気づけたこと、前は緊張していた報告が落ち着いてできたこと。そういう小さな変化に意識を向けるようにしています。自分の「できた」に気づくのは、最初は難しかったです。でも意識して探すようにすると、意外と毎日小さな変化があることに気づけます。

日々の振り返りとして、私は寝る前に「今日できたこと」を1つだけ思い浮かべるようにしています。些細なことでも構いません。「あの確認をスムーズにできた」「初めての書類を教わりながら完成できた」。それだけで、明日もがんばれる気持ちになれます。

小さな「できた」が積み重なれば、それは大きな成長になります。そういう視点を持てるようになってから、仕事が少しずつ楽しくなってきました。

比べる相手は「昨日の自分」でいい

仕事を始めた頃は、周りの同期や先輩と自分を比べることがよくありました。「あの人はもうこんなことができている」「自分はまだこんなこともできない」と、常に誰かを基準に自分を評価していました。

でも、経験年数も育ってきた環境も違う人と比べても、意味がないと気づきました。100人いれば、100通りの成長スピードがある。入社した年も、担当している現場の規模も、環境が違えば当然身につくスピードも変わってきます。

大切なのは、昨日の自分より今日の自分が少しでも成長しているかどうか。そう思えるようになってから、周りと自分を比べることが少なくなりました。自分のペースで積み上げていければいい、そんな気持ちで仕事に向き合えるようになりました。

まとめ:最初はできなくて当たり前

最初はできなくて当たり前。それは、怠けているということではなく、ちゃんと向き合っている証拠だと思います。

先輩たちも同じ時期を経てきたし、できないことは成長の途中です。できるようになったことに目を向け、比べる相手は昨日の自分でいい。この考え方が少しずつ身につくことで、仕事への向き合い方が変わってきました。

施工管理を続けていると、「あのとき諦めなくてよかった」と感じる瞬間がいずれ来ます。今うまくいっていないと感じている方も、焦らなくて大丈夫。一歩ずつでいいから、今日を積み重ねていければいいと思います。同じように現場で頑張っている誰かの、少しでも安心につながったら嬉しいです。